排水処理のランニングコスト削減

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排水処理のランニングコスト削減

お役立ちコラム

2022/02/24 排水処理のランニングコスト削減

事例や具体的な価格をご紹介!

排水処理のランニングコストって年間いくらかかっているかご存知ですか?

生産機のランニングコストは即答できても、排水処理のランニングコストはあまり気にしていないのでないでしょうか?

排水処理は工場からでる廃水をきれいな水にして外に出すだけなので、当然お金は生みません。

きれいな水を排出すれば、国からの補助金がでる。

なんて制度も当然ありませんし、普段気にかけている方は少ない印象です。

でも調べてみたら、年間でかなりの金額を排水処理に使っている。

なんてことも少なくはありません。

 

今回は、排水処理のランニングコスト削減のために、実際に私が担当させて頂いた例をご紹介させていただきたいと思います。

 

❶東海地区で20年ほど前の排水設備を『五右衛門』に更新いただいた事例

東海地区のある段ボール工場様(以下、A 社)は20 年ほど前の他社製排水処理設備をご使用しており、弊社の排水処理設備「五右衛門」に更新いただきました。

 

まずは「五右衛門」と旧設備の構造を比較してみましょう。

五右衛門 旧設備
処理方法 凝集沈殿

(固液分離)

凝集沈殿

(固液分離)

脱水機 圧搾型フィルタープレス 単純加圧フィルタープレス

 

あまり大きな違いがあるように見えないと思いますので、各項目を詳しく見ていきましょう。

 

1.凝集沈殿における使用薬品の年間購入額の比較

こちらでは処理方法は同じなので、薬品の年間購入額に焦点をあてて見ていきたいと思います。

 

五右衛門導入前

 

使用薬品 年間購入額
 

無機凝集剤

硫酸 14,000 円
PAC 294,750 円
中和剤 消石灰 23,500 円
高分子凝集剤 薬品A 12,500 円
 

助剤

粉末活性炭 123,000 円
薬品B 544,320 円
計 1,012,700 円

 

五右衛門導入後

 

使用薬品 年間購入額
無機凝集剤 MEGA・SAS 302,400 円
中和剤 苛性ソーダ 48,744 円
高分子凝集剤 ZフロックA-101 4,320 円
 

助剤

ダイカライト 126,000 円
AF消泡剤 32,400 円
計 518,364 円

 

あくまで 1 例です。廃水の性質に応じて使用薬品が変わります。

 

「五右衛門」導入後、なんと 498,836 円の削減に成功しました!!(約 49%カット)

排水処理で使用している薬品を見直しただけで大きくコストカットできる可能性を感じますよね!

 

「五右衛門」ユーザー様はもちろん、「五右衛門」をご使用でなくても、使用薬品のランニングコスト削減のご相談に乗らせて頂きますので、お気軽にお問い合わせくださいませ。

 

次に、脱水機の違いについて見ていきましょう。

細かい構造の違いについては、設備部の誰かがそのうち記事にすると思いますので、しばらくお待ちください。

極々簡単に説明させて頂きますと、ポンプの打込圧のみで脱水するか、汚泥を圧搾膜とよばれるゴム膜でギューッと絞る工程を追加し、2段階で脱水するか。の違いです。

もちろん、2段階で脱水した方がスラッジ(汚泥)の含水率は下がります。

 

含水率

圧搾式と単純加圧式による効果の違い

圧搾型フィルタープレス 単純加圧式フィルタープレス
65% 75%

 

含水率とスラッジ(汚泥)の重さ(SS5,000mg/ℓで試算)
原水量/日 含水率75% 含水率65%
1t 20kg 14.3kg
3t 60kg 42.9kg
5t 100kg 71.5kg
10t 200kg 143kg
15t 300kg 214.5kg
20t 400kg 286kg

 

含水率が 10%下がると、産廃スラッジ(汚泥)がなんと約29%も下がります。

 

A 社は日量が3t の工場なので、実際に削減できる産廃費用は・・・

更新前:単純加圧式フィルタープレス(25 日稼働/月)

スラッジ

(汚泥)量

産廃費用※
60kg 2,400円
1,500kg 60,000円
年間 18,000kg 720,000円

※産廃費用は 40 /㎏で算出(弊社取引業者の参考価格)

 

更新後:圧搾型フィルタープレス(25日稼働/月)

スラッジ

(汚泥量)

産廃費用※
42.9kg 1,761円
1,072.5kg 42,900円
年間 12,870kg 514,800円

※産廃費用は40円/kgで算出(弊社取引業者の参考価格)

 

年間で205,200削減できます!

ちなみに乾燥させるともっと含水率が下がります。

 

 

ご説明させていただきました、五右衛門導入による薬品と脱水機の変更による削減額の合計はなんと704,036円!!

 

ここまで削減できた例は稀ではありますが、古い設備をご使用中の工場様はかなりの削減が期待できると思います。

 

騙されたと思って一度弊社まで連絡してみてください。お待ちしております。

 

まとめメモ
・「五右衛門」導入後、弊社薬品の使用でランニングコストが下がるかも!
・お使いの脱水機を「圧搾型フィルタープレス」に更新で、汚泥の産廃費用が安くなるかも!

 

 

❷段ボール工場様でタンク設置と薬品単価を下げるご提案をさせていただいた事例

ある段ボール工場様(以下、B 社)では、弊社薬品を 25 ㎏の箱入り(QB テナー)で納品させて頂いており、年間で4,000 使用されております。

QB テナーの商品は、基本的には小分けする人件費、薬品1ケースにつき運送費が単価に含まれております。

薬品の単価を下げるため、3㎥の FRP タンクを工場に設置し、タンクに直接納品することで薬品単価を下げさせて頂くご提案を採用して頂きました。

タンク設置に初期費用はかかるものの、意外と早い段階で初期投資の回収が可能ですので、費用対効果を交えながらご説明させて頂きます。

 

① タンク設置にかかった費用

タンク設置にかかった費用は約 100 万円です。

タンクの設置場所によっては工事費も大きく変わるため、一概には言えませんが薬品3㎥タンク設置にはこれぐらいかかります。

 

② 薬品単価はどれだけ下がるか

次に話の肝である、薬品単価がどれだけ下がるか。

ですが、先に申し上げますと、薬品のローリー車での納品は地域によって単価が全く異なります。

近畿地方や関東地方のように交通の便が良く、薬品会社様も多い地域では安い傾向にありますし、北海道や沖縄、東北、北陸は高い傾向にあります。

あくまでもB 社のケースということを念頭に置いてお読みください。

さて、大変お待たせいたしました。

こちらのお客様では、35 円/㎏も単価を下げさせて頂くことができました!

 

③どれぐらいの期間で初期投資が回収できるのか

皆さんが一番気になるであろう、どれぐらいの期間で初期投資が回収できるのかについてです。

B 社は年間 5,000 ㎏使用なので、

年間 5,000 ×35 /㎏=175,000 円の削減

初期投資 1,000,000 円÷年間-175,000 円5.71 年

 

約5年半で初期投資を回収可能です!

「五右衛門」は FRP を採用しているということもあり、きちんとメンテナンスさえすれば約 20 年はご使用可能なので、残りの 14年半はずっとプラスですね。

 

まとめメモ
・薬品タンクの導入で、「薬品単価」を下げられるかも!
・思ったより早く初期費用を回収できるかも!

 

❸四国でリユースクリーニングサービス(RCS)をご利用いただいている事例

四国のあるお客様(以下、C 社)ではフィルタープレス用濾布を洗濯し、再利用するリユースクリーニングサービス(RCS)をご利用頂いております。

濾布にかける予算も減る上、産廃費用も削減でき、さらに SDGs にも貢献できるというまさに一石三鳥の商品。

実際にどのようにコストが下がるのか、見ていきます。

RCS利用前

交換回数 年間金額
RCS利用前 2回 450,000円

 

 

RCS利用後

交換回数 金額
RCS利用後 3回 243,000円

 

 

コストが下がった分濾布を交換できる回数が多くなり、脱水時間の短縮に繋がった上にそれでも年間コストは 46%もカット!!

さらにリユースクリーニングサービスでは、弊社スタッフの手によって穴が開いていないかをチェックしたり、通気度を測定する等を行っているため、トラブルになるリスクも軽減できます!

高圧洗浄機で洗うと見た目では汚れが落ちているように見えますが、目の中までは中々きれいにできません。

弊社では専用の巨大洗濯機、オリジナル洗剤を使用しているため、高圧洗浄機で洗うのよりも断然きれいになります!

 

排水処理のオペレーターの方が多忙の中洗濯されているのもよく拝見します。

高圧洗浄や手洗いは、思っている以上にハードで時間もかかります。

そういった苦労からも解放され、おまけに人件費も削減できるのではないでしょうか?

 

きちんと汚れが落ちるのか。本当にきれいになるのか。

不安な方はぜひ弊社営業担当までお問い合わせください。

ご相談に乗らせて頂きます!

 

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