８月は決算月。

社長の礒部です。

1ヶ月が経つのが本当に早いです。7月も今日で最後。いよいよ8月に突入です。

8月は排水処理設備の設置工事とDIANO SHIELDの床塗装工事があります。

そして、8月はディンクの決算月でもあります。

と言うことは・・・毎年やってくる「経営計画発表会」がもうすぐそこにやってきています。

まだ資料はきちんと作り込めていませんが、昨年、5カ年計画を立てたところなので、その5カ年計画の進捗度合いを確認し、方向性をチェックして、9月から始まる31期の計画を立てることになります。

昨年までは、ほとんど社長である私一人が計画を立て、一方的に社員の皆さんに説明するスタイルを取っていました。経営という部分に踏み込んでくれる社員さんがいなかった、というか私が見つけられていなかったからです。

でも今年は違います。

経営の部分に踏み込んできてくれるメンバーがいて、一緒に計画を立てようとしてくれています。

もちろん、一番の大きな方向性を決めるのは私の仕事ですが、じゃあ、その方向へ進むためには社員として何をしないといけないのか、ということを考えてくれる人が出てきました。それだけではなく、大きな方向性についても、コミュニケーションを取りながら自分たちの中に落とし込もうとしてくれています。場合によっては、コミュニケーションを取る中で、大きな方向についても軌道修正が必要になってくることもあると思います。そうなることは経営者として、とても嬉しいことです。

経営者というのは、なってみないと分らないと思いますが、割に合わない仕事です。

夢のない話かもしれませんが。

本当に儲かっている会社の社長さんや、苦しくても土地等の不動産を含めて、引き継いだ資産がたくさんある会社であれば、まだ多少、余裕もあって経営者として面白みもあるのでしょうが、中小企業の経営は本当に難しい。人が必要だけど人を増やすとそれだけの売上増が必要になる。でも若い人を雇って人件費が増えても、その若手が会社に貢献するほどの売上増に役立つ社員になるまでには、何年もかかってしまう。設備の投資にしても、その設備で売上増が見えてくるのは、3年から5年後。投資した分だけの利益確保ができるのは、もしかすると10年くらいかかるかもしれない。10年かかっても利益が出せればまだいい方で、実際には新しい何かを始めるために投資をしたとしても、全くうまくいかないこともある。そういうリスクがあると分っていても、今の事業だけで経営状況を上げようとしても、基本的には従来の業務では衰退する方向にある場合が多く、新しい事業展開を常に考えていかなければならないのが経営者の仕事です。そういう中で、会社の経営がうまくいかずに、本当に自ら命を絶ってしまう人もいます。

今のところ、ディンクではギリギリのラインで低空飛行をしています。

資金繰りも厳しいですが、銀行を含めた一定の協力会社があるおかげで、社員の生活も、会社の仕事も、設備投資も何とかなってます。

私もまだ意欲は衰えていないですし、いくつか補助金も取れて、経営上の明るい話題もでてきています。

あとは社員さんとどれだけ上を目指して頑張れるか。

経営計画書を作成しながら、経営理念について調べている中で、次のような言葉に出会いました。

「社長が使命感を持って行っていることは、社長が大事にしている考え方なので、経営理念です。そして、それが社内に浸透した場合に、企業の「ミッション」となるのです。」

あー、まだまだ経営理念というか私の想いでしかないのが今のディンクだな、と思いました。これをどれだけ社内に浸透させて、企業のミッションへと昇華させるのか。

きれいごとではない経営理念、ミッション、ビジョン、バリュー、そして企業理念へとどうやって成長させるのか。

まずはこれらの言葉の定義を、ディンク株式会社としてこれらの言葉をどう定義するのか、そこから始めたいと思います。

２回目の中期計画の二年目になって、やっとここにたどり着いた気分です。

人に決められるのではなく、自分たちで自分たちの価値を定義したい。

さて、そのためには何から始めるかな。

まずは経営計画の発表に向けて、社長としての情熱を資料へと詰め込んでいこう！