鹿の角切（しかのつのきり）

どうも、リコピンマスターです。

10月の連休中に、奈良公園へ「鹿の角切」を見に出かけました。

「鹿の角切」は、江戸時代から今日まで続く伝統行事で、

毎年10月、春日大社の近くの鹿苑（ろくえん）で行われています。

鹿の角は春頃に自然に落ちるのですが、秋に発情を迎え気が荒くなった雄鹿に、

人が突かれる恐れがあるので、大きな角を持った雄鹿を捕獲し、角を切っているのです。

中でも、角が三又4先（みつまたよんせん）と呼ばれる立派な角を持つ

4歳以上の鹿の角切を、「角切行事」として3日間計12回行っています。

「角切」はあらかじめ捕獲された鹿を3頭、「角切場」に放し、

「勢子さん」と呼ばれる鉢巻きに法被を着、旗や捕獲道具をもって鹿を追い、追い詰める人たちにより１頭ずつ捕まえ、ござの上に寝かされて「神官」役の人が角を「のこぎり」で切ります。

こう書くと残酷な感じですが、一連の動きはむしろ神聖な感じさえします。

ぜひ一度ご覧になることをお勧めします。

現在、奈良公園の鹿は１２００数十頭だそうです。

鹿はおとなしく可愛らしいのですが、野生ですから、

人間と共生していく為に角を切ったり、何かと保護を必要とします。

あの愛くるしい目をした鹿たちが、今後も変わらず奈良で見ることができるように、

と願っています。

ちなみに、私が「鹿」や「角切」についてちょっと詳しいのは

「奈良の鹿愛護会」の会員だからです。(*^^)v