陰徳を積む

社長の礒部です。

今回は「陰徳を積む」について書いてみたいと思います。

「陰徳」を辞書で調べると「人に知られないようにひそかにする善行。隠れた、よい行い。」とあります。

見返りを求めず、無心で、人のために何かをすることです。

この「陰徳を積む」に目覚めたきっかけは、私が信頼しているカウンセラーの先生にカウンセリングしてもらっている時に「人に知られないように、親切な行いをすること」と言われたことが最初です。

その時は、恥ずかしながら「陰徳を積む」という言葉すら、知りませんでした。

そのカウンセラーの先生は、

「簡単なことでいいのよ。例えば、お食事に出かけて、帰るときに店員さんが食器を片付けやすいようにひとまとめにするとか。」

っておっしゃったので、そのくらいのことならできるかな、という気持ちで始めました。

確かに、そういう公共の場での「人に知られないようにする親切」はそれほど難しくなくて、例えばトイレに行ったときには、手洗い場を少し拭き上げて帰るとか、教えてもらったように食器はひとまとめにするとか、ホテルの大浴場に行ったときには、脱衣所に置いてあるクイックルワイパーで脱衣所の床の髪の毛を掃除しておくとか・・・

最近ではやらなくては気持ちが落ち着かいない感じになるくらい、私にとっては当たり前のことになってきました。

見返りを求めず、無心で、人のために・・・は実はまだできていなくて、自分のよりよい人生のために「陰徳積むぞー！」ってかなり私欲も入ってます。

一つ意識してするたびに、陰徳貯金をしている気分になってます。

でもカウンセラーの先生は「それでもいいのよ」って。

ところがこれは、身近な人も含めた環境での陰徳はすごく難しくて。

どうしても「やってあげた」ことを伝えたくなってしまうし、「実はこういう理由から、こういうことしたんだ」って弁明したくなるんですよね。

気付かれたらダメなのに、心の中では気付いてくれないかなー、って思ってしまいます。

まだまだ修行が必要みたいです。

まずは小さなことから、できることから陰徳を積み続けるようにしていこうと思います。