満開の桜

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スタッフブログ

2024/04/09 満開の桜

いかがお過ごしでしょうか。

どうも、キラキラ博士です。

 

最近は暖かくなり、桜も葉桜となり始めました。

桜は累積の最高気温が600℃になると開花する性質を持っていると言われていますが、近年は温暖化のために開花時期が早まっているそうです。

早く桜が見れるのは嬉しいような、でも桜は4月に見たいような、複雑な気持ちになります。

 

 

ところで、桜といえば皆様は何を思い浮かべるでしょうか。

醍醐の桜や吉野の一目千本、造幣局の通り抜けといった桜の名所を想像する方や、酒宴やライトアップといったイベントを想像される方もいらっしゃると思います。

そこで、今回は桜の光景を描いたふたつの物語を紹介しようと思います。

 

ひとつ目は、梶井基次郎の『桜の樹の下には』です。

 

何故って、桜の花があんなにも見事に咲くなんて信じられないことじゃないか。俺はあの美しさが信じられないので、この二三日不安だった。しかしいま、やっとわかるときが来た。

引用:梶井基次郎 桜の樹の下には,青空文庫

 

この物語は短編のため、活字が苦手な方にも向いていると思います。

桜の花が咲いている美しい光景を、グロテスクな質感で描き出した名作で、春の季節には読みたい作品です。

一度読まれた方も、読み返してみるのはいかがでしょうか。

 

 

 

ふたつ目は、坂口安吾の『桜の森の満開の下』です。

「桜の花が咲くのだよ」
「桜の花と約束したのかえ」
「桜の花が咲くから、それを見てから出掛けなければならないのだよ」
「どういうわけで」
「桜の森の下へ行ってみなければならないからだよ」
「だから、なぜ行って見なければならないのよ」
「花が咲くからだよ」
「花が咲くから、なぜさ」
「花の下は冷めたい風がはりつめているからだよ」
「花の下にかえ」
「花の下は涯がないからだよ」
「花の下がかえ」

引用:坂口安吾 桜の森の満開の下,青空文庫

 

これも桜の下での話ですが、先ほどの『桜の樹の下には』の20年ほど後に書かれた作品です。

先ほどの話では桜を話題の中心として扱っていますが、この作品ではとある男女の顛末のなかの、重要な存在として登場します。

退廃的な生活の中、桜の下。残虐な男は何を感じ、何が起きてしまうのか。

これもまた、桜の美しい風景の中に映えるグロテスクさを楽しむことができる名作です。

 

坂口安吾の作品では、『堕落論』、『続堕落論』も面白い作品です。

 

長々と書きましたが、今の季節を題材とした名作に触れてみるのも良いのではないでしょうか。

皆様もぜひ読んでみてください。

 

 

 

アイキャッチ画像は以下より引用:
The Miriam and Ira D. Wallach Division of Art, Prints and Photographs:
Picture Collection, The New York Public Library.
“Cherry blossom at Suma.”The New York Public Library Digital Collections. 1900 – 1940.
https://digitalcollections.nypl.org/items/c261ef12-e500-3577-e040-e00a18067776

 

 

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